学ぶ

本でお金の勉強【書評】マンガでわかるシンプルで正しいお金の増やし方

お金をテーマにしたブログをはじめて、お金の勉強も継続していきたいと考えています。
一つの方法はお金に関する書籍を読んで、読者の皆さんに紹介することも重要だと考えています。

今回紹介するのは、山崎元さんの「マンガでわかるシンプルで正しいお金の増やし方」です。
山崎元さんといえばテレビ、雑誌、講演会等で有名な経済評論家です。
沢山の転職歴(12回)があることでも有名な印象があります。

本の画像はもう誰の著書かわからない感じですが、
中田敦彦さんのYoutube大学も私が投資を始めるきっかけになっていますので、無関係とは言えません。

この本を勧めたい人

  • 手軽に知識を身に着けたい
  • 金融リテラシーを高めたい
  • 金融に関わる専門家に騙されないようにしたい

 この本のポイントは次の通りです

  • 著者:山崎元、経済評論家、お金に関するテーマで雑誌、ウェブでの連載、
    テレビ出演多数。
  • 内容:数々の金融商品に対する正しい警戒感の持ち方をマンガでストーリー
    建てで紹介
  • 学べる事:金融商品を販売する側の思惑、意図が分かるようになります。
    その上で本当に意味のある金融商品は何かが見えてくると思います。

この本の6つの事例

①金融機関が勧める投資商品は疑え

本書で山崎さんは「金融機関の営業員=あなたに商品を売ることによって儲けを得る可能性のある人」と定義しています。

金融機関から勧められた投資信託は必ず手数料を確認して、運用額の0.5%以上の手数料を取る商品であった場合は避けるべきと述べています。

代わりに誰かから勧められた商品を購入するのではなく、自分で次のような商品を選択して投資すべきと提案しています。

リスクを取る運用:国内外の株式に広く投資するインデックスファンド
リスクを取らない運用:個人向け国債変動金利型10年満期

②公的年金と確定拠出年金、積立NISAは利用すべき

マンガの中では年金の支払いをないがしろにしているフリーランスの人物が描かれています。年金は支給額が減る見込みだし、破綻するかもしれないというのが理由です。
しかしながら、公的年金は将来の備えとしてはバカにならず、多くの人にとっては加入しておくべき制度ととらえています。

また将来への備えとして公的年金のほかに、確定拠出年金と積立NISAを勧めています。

個人型確定拠出年金(iDeCo)の利用方法としては3点あげています。
・なるべく大きな金額で利用する
・自分の資産運用の中でリスクを取る運用を確定拠出年金に集中させる
・手数料の安い株式インデックス・ファンドで運用する

所得控除を受けられる、運用の利益に対して受け取るまでは課税されずに複利で運用できるという点が大きなメリットです。

同様に積立NISAは利益にかかる税金を最長20年にわたって免除されること、
長期投資に向く商品をあらかじめ金融庁が選定していることから長期投資の手段として勧めています。

③新築マンションは買うな

持ち家も賃貸もどちらもよさがあるが、一つだけ言えることは新築マンションだけは買わない方がいいと述べています。
宣伝にかかるコストが余計に価格に含まれているため、他人に貸す、売却する際にそれだけ損をしやすくなるのが理由です。

自分が住んでいる家と同じような物件を自分が借りた場合に、家賃は家の価格に対して利回りが何%くらいかを考えることで、割安なのかある程度判断できるかもしれません。
長期的な視点で仕事、家族構成、立地を考えたうえで、それでも持ち家が欲しい場合は中古物件を買うべきと述べています。

④生命保険に入るな

生命保険は加入者が得をしない仕組みです。それは加入者が平均的に損をする仕組みでないと保険会社がつぶれるからです。

「保険は必要に迫られて、やむなく、最小限に使う」

めったに起きないけれども起きた場合の損失が大きい火災や自動車保険は必要。
病気や高齢化に備える保険は日本は健康保険でカバーが可能であり、生命保険ではなく貯蓄や資産運用で備えるべきと提案しています。

⑤FPに騙されるな

商品を売って儲けているファイナンシャルプランナーにお金の相談をしてはいけません。多岐にわたる金融知識が必要な職業ですが、実際には個々の金融商品の専門家よりも知識がある場合は少ないからです。

商品を販売することで生計を立てているFPは結局は手数料収入の多い商品を勧められることになりがちです。

お金について相談をする相手は「自分に商品を売ることで利益を得る人ではないこと」が条件。とはいえ、実際にはそのような人が周りにいるとは限りません。

最終的にはお金のことは自分で考えて判断しなければならないと山崎さんは述べています。

⑥銀行に近寄るな

銀行はもっとも注意しなければならない金融機関。なぜなら、

・預金の動きを通じて顧客の情報を持ちすぎている
・銀行の窓口で販売している投資信託はほぼ100%クズな商品
・銀行は安心だという妙な信用がまだあるから
・低収益化で手数料稼ぎに必死だから

対策としては

・預金は一行一千万円まで
・銀行の窓口に行かない
・銀行で運用商品は買わない

近寄るなという事ですね。 

まとめ

自分でもすでに取り組んでいるもの、警戒して避けているものがありますが、
改めて④生命保険の見直しが必要なことと、⑥銀行に近寄るなが学びとなりました。

またそもそも金融商品を勧めてくる人には警戒をしなければならない事も大事だと感じました。

幸い生命保険以外は自分で選んで購入していると思われるので、
本書で出てくる正しい警戒感は持っているかと考えています。

一度自分の資産、金融商品へのお金のかけ方を見直す上では、本書を読んで一つ一つ確認していくのも良いと思いました。お手軽です!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です