債券投資

何に投資しているの?:ETF投資⑥

私が投資している6つ目のETFはTLT:20+ Year Trsy Bond Ishares。前回紹介したTIPと同じBlack Rock社のETFブランドiSharesとなります。前回も同じことを書いていますが、iSharesブランドで各国のインデックスをほぼ網羅しており、2020年末においてもアメリカのETFの総資産額の1/3以上のトップシェアを占めています。商品詳細は日本語で次のページに記載されています(https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239454/?referrer=tickerSearch)。

設定日:2002年7月22日
資産総額:142億ドル(2021/04/21)
信託手数料:0.15%
分配金の決済日:毎月

Bondという事で米国国債、TIPとは異なり20年以上の長期の国際に投資しているETFとなります。直近12か月間の利回りは2.22%、世界的に利回りが低い状況でも比較的高い利回りを維持しているのが米国債です。

具体的にTLTはどのような債券で構成されているかというと2021年4月21日時点で99%以上が米国国債になります。

主な特徴としては次の2点があげられます。

特徴:株式とのリスクヘッジになる

BloombergのサイトでS&P500と連動するETFのSPY(上段青色の線)と比較すると、TLTの方(下段オレンジ色の線)が変動幅が少ないことがわかります。

S&P500との相関性を示す指標としてベータ値が掲載されていますが、2021年3月31日の値で0.18となっています。理論的にはS&P500が1%変動すると0.18%変動するという事になります。短期の米国債に投資をするTIPはこの値が0.17なので、TIPとの相関関係はありそうです。

  BloombergのHPより作成

特徴:同じ米国債ETFとの比較で値動きが大きい

同じくBloombergのサイトで短期の米国債と連動するETFのTIP(青色の線)と比較すると、TLTの方(オレンジ色の線)が大きく変動しているのが分かります。

感覚的には長期国債の方が安定するのではと考えていましたが、逆でした。

  BloombergのHPより作成

資産ポートフォリオのリスク分散の方法として特に株式に投資している場合は、米国債は有効であるといえますが、同じ米国債の比較では長期国債への投資の方が値動きが激しいことを知りました。

次回はもう1つの米国債ETFについて紹介します。

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